乳歯の生える時期について
乳歯は生後6から7か月ごろに下の前歯から生え始め、2歳半から3歳ごろに生えそろうことが多いです。
歯の生える時期や順番には個人差があります。
歯は未完成の状態で生え始め、時間をかけて唾液中のカルシウムやリンなどのミネラルを取り込み、歯の表面のエナメル質を硬くしていきます。
むし歯になる条件
むし歯は次の4つの条件が重なることで発生します。
①『むし歯菌(細菌)』
口の中にいるむし歯菌が、食べ物に含まれる糖を利用して酸を作ります。
②『糖分』
お菓子やジュースだけでなく、ごはんやパンなどの炭水化物もむし歯菌のエサになります。
③『歯の質』
歯の強さには個人差があります。
また、生えたばかりの乳歯は永久歯に比べ歯の表面のエナメル質が薄く弱いため、むし歯が進行しやすい傾向があるので注意しましょう。
④『時間』
食べたり飲んだりする回数が多いと、口の中が酸性の状態になる時間が長くなり、むし歯のリスクが高まります。
特に時間を決めずに長時間食べり飲んだりする習慣は、むし歯になりやすいので、気を付けましょう。
歯みがきについて
下の前歯が生え始めたら、湿らしたガーゼなどで歯を拭くなど『歯みがきの練習』を始め、上の歯4本、下の歯4本の計8本生えたら歯ブラシを使った歯みがきを始めましょう。
まずは1日1回、機嫌の良い時間に始め、慣れてきたら朝と晩に行うなど回数を増やしましょう。
歯ブラシは自分で歯みがき用と保護者による仕上げみがき用の2本準備しましょう。
乳児に歯ブラシを2本準備する理由は、主に安全確保と仕上げみがきのためです。
1本目:お子さんが自分で持つ練習用
①歯ブラシに慣れるため
②お子さん自身で歯みがきする習慣作りのため
2本目:保護者の仕上げみがき用
①保護者がしっかり汚れを除去するため
②お子さんがかんだり傷ついたりしていない清潔な歯ブラシを使えるため
お子さん自身で歯みがき
乳児期に自分で歯みがきをする目的は、歯をきれいにすることよりも、歯みがきに慣れ、習慣を身につけることにあります。
離乳食後などに歯ブラシを持たせ、口に入れることに慣れさせましょう。
ただし、乳幼児は十分に歯垢をおとすことができないため、保護者による仕上げみがきが大切です。
!注意!
歯ブラシによる事故を防ぐため、お子さんが歯ブラシを持っている間は目を離さず、必ず保護者がそばで見守りましょう。
また、転倒時のケガを軽減するために、のど突き防止機能のついた歯ブラシなど、安全性に配慮した製品を選ぶことも有効です。
保護者による仕上げみがき
仕上げみがきは、保護者がお子さんの歯についた汚れを落とすために行います。
むし歯予防のためには、毎日の保護者による仕上げみがきを続けましょう。
歯ブラシは保護者の持ちやすいものを選びましょう。
「仕上げみがき用」の表示があるものがおすすめです。
歯ブラシは鉛筆を持つように少し短めに持ちましょう。
(力が入りすぎないように注意しましょう!)
歯ブラシは歯に対して90度に当てて細かく動かしましょう。
仕上げみがきをするときは、お口の中がよく見えるようにお子さんを寝かせてみがきましょう。
子どもの顔を保護者の太ももで挟み、頭を固定すると安定します。
歯みがきの後は、たくさんほめてあげましょう。
上唇小帯に注意!
上唇の裏にある歯ぐきと唇をつなぐヒダを上唇小帯といいます。
歯ブラシが当たると痛いので、歯ブラシを持たない方の人差し指で上唇小帯をガードしてみがきましょう!
フッ化物について
フッ化物は歯の質を強くし、むし歯菌の働きを弱めることでむし歯になりにくくする効果があります。
フッ化物配合歯みがき剤
歯みがき剤をごく少量、米粒一つ分(1から2ミリ)程度、歯ブラシにつけて歯みがきしましょう。
お口がゆすげないお子さんには、研磨剤無配合のジェルタイプがおすすめです。
保護者が行う仕上げみがきの時につけましょう。
フッ化物塗布
歯科医院で濃度の高いフッ化物を歯に塗布する方法です。
乳歯が生え始めたころ(生後6か月~1歳)から始めることができます。
乳歯は生えたばかりの時期が特にむし歯になりやすいため、早い段階からフッ化物を活用することで歯を強くし、むし歯予防につながるため、定期的に歯科医院で相談してみましょう。
まとめ
むし歯は『むし歯菌』『糖分』『歯の質』『時間』の4つの条件が重なったときに発生します。
予防のためには、歯みがきやフッ化物の利用、規則正しい食習慣、定期的な歯科健診が大切です。
関連リンク
愛知県 フッ化物洗口実践集2
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kenkotaisaku/0000031077.html
一般社団法人 愛知県歯科医師会 お口のライブラリー
https://www.okuchino-library.jp/
8020推進財団
https://www.8020zaidan.or.jp/